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「くちびる星人」とは
ソーシャルアート作家の土井田が吃音が酷くなりしゃべれなくなった時に生まれたキャラクターです。
このキャラクターは、吃音症の認知活動と、しょうがないことで苦しむ必要がない(どんな違いも楽しめる)世界を目指すシンボルとして社会の中で展示されます。
《キャラクターコンセプト》
本当は伝えたいのに言いたくても言えない気持ちを、くちびるぷるぷるで表しています。
また、くちびる星人たちはどんな違いも楽しむことができる独自の文化を持っています。
障害=特性=違い。だとした時、どんな違いも、理解や心一つでユニークな個性となりえます。
人と違うから、皆んなができることができなくて、悲しくなる心があるとしたらどんな違いも楽しめる世界をくちびる星人を通して、表現していきたいと思います。
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《キャラクター説明》
全然言葉が話せないけど、でも伝えたいことが沢山あって、「くちびる」が「ぷるぷる」してきました。
くちびるをぷるぷるさせて生きた結果、「くちびる」を「ぷるぷる」させて振動を発生させることができるようになり、「ぷるぷる周波数」でお互いが会話できるようになりました。
インスピレーション(そのきっかけ)は、くちびる星人たちの中にある、心臓(命)の鼓動でした。
くちびる星人たちは、自分の中にあるpulse(パルス)を感じた時、自分たちのgroove(グルーヴ)に気づき、結果自分たち独自の「ノリ」が生まれそこから文化が生まれてきました。
その文化が違いを楽しむという文化です。
その文化のおかげで「共創」が自然と生まれる宇宙一共生力が高い、豊で争いのない平和な星が誕生しました。
これを今の社会に例えると、適材適所に人が上手く循環していくということでもあります。
例えばどんな優秀な魚でも陸地では死んでしまいます。
どんな強いライオンでも南極では生きれません。
やはり特性と環境がマッチした場所で生きることが大切なことだと思います。
これは、どんな人も環境しだいで素晴らしくなれるということを意味しています。
《くちびる星人の役割》
当たり前に喋れる人が多くいる社会の中で、自由に話せることは、実は「当たり前ではない」ことに気づくきっかけを作ります。
そして、吃音症により「どもってしまい、上手く話せない人がいる」ことを知ってもらい、吃音症の人への理解を深める役割を担います。
身近に「どもったりしている人」がいたら吃音症の可能性があります。
ぜひ「焦らなくていいよ」「大丈夫だから」「ゆっくりでいいからね」とお声かけをよろしくお願いいたします。
その一言で凄く助かります。
また、私たちが生きる、普通(当たり前)と呼ばれる社会は、自分たちが当たり前にできていることが実は当たり前ではなく、ただできる人の数が多いだけということを知らない人が沢山います。
それは簡単に自分ができてしまうからです。
しかし人によっては、それはとても難しい場合があります。
そのような人を見かけたらきっとマイペースがどえらいこと(心臓バクバク)になっていますので、まずは馬鹿にせずに、温かい言葉をかけてその人の心を安心させてあげてください。
よろしくお願いいたします。
《くちびる星人の進化》
くちびる星人は常に変化してきました。
表情が少しづつ違います。
それぞれのくちびる星人はあなたに何かを伝えようとしています。
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「くちびる星人」に込めた願い
世の中にはまだ認知されていない特性があります。
それにより、多くの人が苦しんでいる現状があります。
それは、周りの人の理解がないと解決できない社会的な問題だと思います。
それにはまずは知ってもらう事が大切だと気づきました。
吃音をきっかけに様々な、認知が低い特性で苦しんでいる人が少しでも減るように願います。
吃音症として生きてみて思ったこと
私は吃音症で凄く悩みました。
多くの人は話したい言葉を簡単に話せています。
しかし、それができないのが吃音症です。
私は「あ」の段と「や」の段がとくに弱いので、それは社会の中で致命的でした。
ありがとうございますやよろしくお願いします、おはようございますが思っていても言えないのです。
「頭の中にはちゃんとあるのに。」これを必要なタイミングで言えません。
適時に必要な言葉が思っていても言えないのはとても恐怖でした。今も怖いです。
それは、必要な言葉が話せないと関係が壊れてしまう恐怖が生まれてくるからです。
その恐怖は社会から孤立しやすいきっかけになっていました。
「くちびる星人プロジェクト」を始めたきっかけ
この吃音症の問題を考えた時、調べてみると沢山同じ苦しみを持っている人がいました。
私ひとりの苦しみではないことに改めて気付いた時、こんな自分でも誰かのために役に立てるかもしれないとそう思えました。
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その時、吃音症を知ってもらおうと思いました。
そう思うと生活の中で今まで隠そうと、頑張って誤魔化そうとしていた吃音症を見せていこうと思えました。
今はこの「くちびる星人」というキャラクターで吃音で苦しい思いをしている人たちが少しでも楽になるような社会の変化、理解を目指しています。
吃音とは
吃音症の人は100人に1人の割合で存在し、日本では約120万人、世界では約7000万人もいると言われています。
吃音とは、頭の中には話したい言葉があるのに、吃ってしまい、適時に必要な言葉を話せない症状です。
例えば、思っていてもありがとうや、よろしくお願いします、申し訳ありませんなど、信頼関係を気づく上で必要な言葉が言えません。
そこからくる、人間関係が壊れてしまう恐怖から、人と喋ることがストレスになり、それがコンプレックスとなり、誤解されやすくなってしまいます。
それにより、怒鳴られたり、邪魔者扱いをされたり、嫌われてしまうなどのそのような経験から、社会や人が怖くなっていきます。
そして、吃音者の何人かは自殺という選択をしてしまう現実もあります。
どうか、身近に吃っている人がいましたら、「大丈夫焦らなくていいよ」「ゆっくりあなたのペースで話せば大丈夫だからね」と安心させてあげてください。
この温かな言葉がクッションになり、吃音が和らいだり、そのあなたの優しい言葉が、その人を救うことに繋がります。
くちびる星人プロジェクトの全体図
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