アイの双葉

愛とは、日々の生活の中で見過ごされがちな、小さな瞬間や行動に宿るものではないでしょうか。例えば、疲れて帰宅したときに迎えてくれる「おかえり」という言葉やご飯を作ってくれる家族の温かさ、困っているときにそっと手を差し伸べてくれる優しさ、何も言わずに隣に座ってくれる安心感など、これらの行動は一見当たり前のように感じ、いつでもあるように思えてしまいやすいですが、かけがえのない大切な存在です。

私たちは、日常の中で繰り返されるこうした価値を見過ごしてしまいがちですが、実はこれらが私たちの心に温かさと平和をもたらし日々の生活を支えてくれている基盤ではないでしょうか。普段は恥ずかしさから、身近な人々に対する感謝の気持ちを直接伝えることが難しいこともあります。しかし、その思いを表す言葉や行動は、私たちの心を温めてくれます。

現代社会において、私たちは常に他者の評価に晒されており、競争が激化する社会の中で、多忙を極めています。このような自己価値を外部の基準によって測られ、完璧さを求められることが多くある環境に身をおいていると本来の自分を見失いやすい状態に陥りやすいです。その状態は身近にある愛を素直に受け止めることが難しい在り方として身近な生活に知らず知らずのうちに現れている場合があります。

それは自分自身を愛せていないことも表しています。自分を愛することは、外部のプレッシャーや評価から解放され、自分自身の本来ある価値観と素直な信念に基づいて生きることではないでしょうか。

私たちは、1番身近な自分自身を大切にし愛することができれば、もっと身近な「当たり前」に寄り添い気づくことができます。

この双葉は何か特別な瞬間だけが愛でなく、日常の中の何気ない言葉や行動の中に宿る愛を表現したものです。感謝を素直に表すことも時には大切な時間なのではないでしょうか。